退職代行サービスは便利な反面、悪質な業者を選んでしまうとトラブルに発展してしまう危険性があります。依頼する前に、詐欺に遭わないための注意点を確認しておきましょう。
格安料金に注意
退職代行の業者を選ぶときは、できるだけ明確な料金プランを打ち出しているところを選びましょう。できるだけ安く済ませたいと格安の業者を選んでしまう人も多いのですが、これは要注意です。
退職代行はまだ登場して間もないサービスなので、お客を引き込もうとサービスの質を下げてでも値下げを行っている業者が存在するからです。安かったけれどほとんど何もしてもらえなかった、というのでは依頼する意味がありませんし、サービスの質が悪すぎると最悪の場合勤め先と揉めてしまうかもしれません。
また、一見すると安くても、いろいろな追加料金やオプションが発生し、結果高額な費用を請求されてしまう可能性もあります。依頼する前の段階で、料金体系やサービスの仕組みをしっかりと確認しておきましょう。
「なりすまし」は避ける
勤めている会社を退職するときは、その理由を上司に説明するのが一般的です。これは退職代行を選択しても同じこと。業者が本人に代わって理由を説明する流れになります。
しかし中には、この理由説明で嘘を吐く業者が存在するのです。嘘の内容は「本人が病気になった」「交通事故に遭った」というものから、親や親族などの第三者を名乗るなど様々。こうした嘘やなりすましを行う業者は、選ばないようにすることが大切です。
バレなければ多少の嘘は許容範囲、と思うかもしれませんが、逆に言えばバレたとき大変なことになってしまいます。警察や病院に問い合わせがいくかもしれませんし、転職先が前の職場に問い合わせを行うかもしれません。嘘を吐いていることが分かれば、責任を取るのは自分自身です。
弁護士に相談するという選択肢も
悪質な業者を避けるために、弁護士に退職代行を依頼するという手段もあります。弁護士であれば本人に代わって交渉を行うこともできるので、詐欺を確実に回避することができます。
ただし弁護士が扱うことができる業務は様々なので、労働法関係の知識が乏しかったり、ノウハウがない弁護士も少なくありません。事前にホームページなどを確認し、退職代行を行っているかチェックするといいでしょう。
また、相談の段階で労働分野の経験があるか聞いてみるのもおすすめです。弁護士に相談するとなると、料金もそれなりに高くなります。お金だけ払うことになった、という事態を避けるためにも、分からないことはしつこいくらいに質問するようにしましょう。
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